「鞆の浦」とは、広島県福山市にある超有名な観光スポット。
福山駅から南へ約14km進んだ場所にある瀬戸内海沿岸の中央に位置しており、日本で最初に指定された瀬戸内海を代表する景勝地の1つで、数々の映画やドラマ、アニメなどのロケ地としても知られています。
鞆の浦の見どころは、なんと言っても「常夜燈と海の景色 」。
こちらを見るために年間約200万人の観光客が訪れているそうです。
そこで、今回のSETOUTHI LOCALでは、そんな鞆の浦のオススメ観光スポットを厳選してご紹介していきます。
この記事を最後まで読んで、鞆の浦観光を120%楽しんでくださいね。
鞆の浦とは?
鞆の浦は、広島県福山市にある瀬戸内海の中央に位置している港町。
ここは満ち潮と引き潮がぶつかる場所であるため、瀬戸内海を横断する船が立ち止まって潮の流れが変わるのを待っていたことから「潮待ちの港」と呼ばれ発展しました。
鞆の浦の歴史は古く、万葉集にも登場するほど。
江戸時代の屋敷が重要文化財として残っているなど、鞆の浦には歴史的な見どころも多いのが特徴です。
また、数々の映画やドラマ、アニメなどの聖地として人気の高いスポットにもなっています。
坂本龍馬ゆかりの地
1867年に坂本龍馬が暗殺された近江屋事件はあまりにも有名。
しかし、その半年前に紀州藩との間で「いろは丸事件」が勃発したことはご存知でしょうか?
「いろは丸事件」は坂本龍馬率いる海援隊が長崎港から大阪に向かっていた道中、鞆の浦沖で紀州藩の明光丸に衝突された事件です。
このときの賠償交渉が行われたのが、鞆の浦に今も現存する町屋「御舟宿いろは」です。
現在、この場所は後述する「いろは丸展示館」となりには事件に関する資料が保管されています。
この「いろは丸展示館」を現在も当時のままの姿で残る町並みと一緒に楽しむことができます。
映画やアニメの聖地
鞆の浦は様々な映画やドラマ、アニメなどの舞台としても有名です。
この場所を舞台にした有名なアニメを二作品ご紹介します。
崖の上のポニョ
鞆の浦はジブリ映画「崖の上のポニョ」の舞台になっており、この地には宮崎駿監督やスタジオジブリのスタッフが幾度となく訪れています。
その際に宮崎駿監督のデザインによって町屋が改装された、宿兼カフェ「御舟宿いろは」(後述)がオープンしました。
また、街なかには「ポニョ石」もありますので、訪れた際にはぜひ探してみてくださいね。
蒼穹のファフナー
人気SFロボットアニメ「蒼穹のファフナー」の舞台である竜宮島のモデル地。
この場所が舞台に選ばれたのは、監督がこのあたりの出身という理由。
そのため、鞆の浦にはいたるところにアニメのポスターが飾られ町おこしの手助けをしています。
実際にアニメに登場した場所を巡る「聖地巡礼」に訪れるのもいいですね。
他にもドラマ「流星ワゴン」や「ウルヴァリン」にも登場しているので、聖地巡礼を楽しんでみてはいかがですか?
鞆の浦のオススメスポット7選
常夜燈
常夜燈は鞆の浦のシンボル的な存在。
1859年に建造されたこの常夜燈は高さが10m以上。
こちらは港にある常夜燈として日本一の高さを誇っています。
江戸時代の港湾施設が完全な形で残っているのは、全国でも鞆の浦だけ。
また、こちらの常夜燈の中央には「金毘羅大権現」「当所祇園宮」という2つの会場安全の守護神の名が彫られています。
こちらの常夜燈は夕方に灯りがともりますので、昼間だけでなく、ぜひ夕方以降にも見に行ってみてくださいね。
いろは丸展示館
常夜燈のすぐ近くにある白壁の建物。
こちらは江戸時代に建てられた蔵がそのままの形で残っています。
館内には、前述した「いろは丸事件」についてのジオラマや資料が展示されているため、坂本龍馬ファンには必見の観光スポットになっています。
また2階には、実物大の龍馬人形と写真が撮れるブースがあるので記念に一緒に撮影してみてはいかがでしょうか。
福善寺対潮楼
鞆の浦の絶景スポットとして有名な場所。
午前8時から拝観できるため、朝イチで訪れる方が多い観光スポットです。
場所は福善寺の境内にある客殿。
座敷から眺めることで、窓枠が自然の額縁のように見え、鞆の浦の絶景をまるで一枚の絵画のように楽しむことができます。
こちらは、インスタ映えもするフォトスポットですので、鞆の浦観光の際はぜひ訪れたい場所の1つですよ。
仙酔島
仙酔島は鞆の浦から船で約5分の距離にある小さな島。
日帰りでも行けるので、鞆の浦観光の人気スポットとして有名です。
こちらの島へは坂本龍馬の「いろは丸」をモデルにした市営の渡船「平成いろは丸」に乗って向かいます。
名前の由来は「仙人も酔ってしまうほど美しい景観」だからということ。
見どころは「龍神橋」や「五色岩」。
龍神橋はパワースポットになっていて、五色岩は太古にマグマが隆起してできたといわれる不思議なスポット。
仙酔島にしかない青・赤・黄・白・黒の5色の岩の連なりを見ることができます。
ちなみに、いろは丸の運行は約20分に1本。
料金は往復で240円(2023年8月現在)になっています。
鞆の浦 a cafe
常夜燈の目の前にあるカフェ。
こちらは、築150年の長家をリノベーションしたカフェで2007年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
新鮮な魚介を使ったパスタが人気です。
他にもサンドイッチやドリンクがセットになったランチメニューのセットもあります。
ドリンクはテイクアウトもできますので、店内で過ごすもよし、テイクアウトして海を見ながら外で飲むもよしですね。
御舟宿いろは
坂本龍馬が「いろは丸事件」の際に滞在した江戸時代の町屋を宮崎駿監督がデザインして復活させた宿兼カフェ。
誰でも入店することが可能。
宿泊客以外の方でも利用できるのが嬉しいですね。
店内には宮崎駿監督のスケッチが飾られていているほか、ジブリグッズの販売などもありますので、ジブリファンにはたまらないスポットになっています。
岡本亀太郎本店
江戸時代から製造が始まった「保命酒」のお店。
保命酒とは、鞆の浦の薬味酒(健康酒)のことで、福山藩の特産物だったものです。
こちらのお店は立派な入口が特徴。
これは、福山城にあった長屋門を移築したもので、市の重要文化財になっています。
また、岡本亀太郎本店では、お酒の製造過程でできる「本みりん」も人気商品。
お酒好きな方はもちろん、歴史的な場所としても見どころがあるスポットですので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
アクセス情報
鞆の浦は、電車が通っていないため「バスか車」で行くことになります。
バスでアクセス
バスを使った場合のルートは以下の通り。
・JR福山駅(南口バス乗り場)
↓
・トモテツバス「鞆の浦ゆき」または「鞆港ゆき」に乗車
↓
・約30分で到着(降りるバス停は「鞆の浦駅」または「鞆港駅」)
いずれも、バスは20分に1本程度の頻度で運行しています。
料金は「鞆の浦駅」まで530円、「鞆港駅」まで560円(いずれも2023年8月現在)です。
車でアクセス
車でアクセスする場合は、高速道路を利用しましょう。
一般道は道が狭いため、初めて来る方の運転には不向きです。
高速道路でのアクセスは以下の通り。
広島方面からのアクセス
・山陽自動車道「福山西IC」
↓
・国道2号線を福山方面に直進
↓
・神島橋西詰交差点を右折
↓
・案内標識に沿って「鞆の浦方面」へと向かう
岡山方面からのアクセス
・山陽自動車道「福山西IC」
↓
・国道182号線を南に進む
↓
・芦田川大橋を渡り県道22号線に入る
↓
・瀬戸内海が見えてきたのち、海岸道路沿いに直進
まとめ
以上、鞆の浦のおすすめ観光スポットを厳選してご紹介してきましたが、お目当てのスポットは見つかったでしょうか?
鞆の浦は、多くの人から愛されている本当に美しい街なので、ぜひ心ゆくまで満喫してくださいね!